尾上会計事務所 次長 尾上尚樹 です。
何はともあれ、お客様の商売繁盛のお手伝いが、私どもの最終目的です。
税務・会計を中心に、お客様の問題解決と成長支援のために、経営全般にわたって、しっかりサポートさせて いただきます。
ほぼ毎日お逢いする中小企業の経営者の方々との、税務や会計や経営、その他いろいろなお話から、感じたり 教わったりしたこと、また、新聞・雑誌・セミナー・読書その他から学んだこと等を、気軽に書き込んでいきます。

商売繁盛ブログ|過去記事一覧

夢の馬券生活が一転・・・
0000/00/00(火)
競馬で稼いだ所得をいっさい申告せず、平成21年までの3年間で所得税約5億7千万円を脱税したとして、所得税法違反の罪に問われた元会社員の男性(39)に対する論告求刑公判が2月7日、大阪地裁で開かれた。(産経新聞記事より)

裁判での争点としては、「外れ馬券が経費となるか」この一点で、この点が認められるか否かで所得の額が、当人申告の1億4千万円から国税当局計算による14億6千万円と開くこととなります。

そもそもこの男性は会社員として800万円の収入があり、仕事のかたわら、競馬の分析・予想や自動購入を行うシステムを自ら構築していたそうです。(ソフト化して販売でもすれば儲かりそうなものですが…)

男性は当初、競馬の収支が黒字になった段階で確定申告をすることを考えたそうです。しかし、現状では国税当局は外れ馬券を経費として認めていないことを知り、それではとても納税ができないと思い、申告をしてなかったそうです。

仮に利益の出た当初に申告を行っていれば、その時点で課税処分が下り、裁判の流れとなり、ここまで大きな額での論争とはならなかったのかもしれません。

裁判の行方はまだ分かりませんが、仮に納税義務が確定した場合、地方税・無申告加算税・延滞税などを合わせて10億円以上の納税となることが予想されます。この場合、自己破産をしてもこの課税を免れることはできませんので、分割等で支払っていくことになります。

主任弁護士の話によると、この男性の手元にそのような多額の納税に耐えられる資産は残っていないようです。「担税力」と呼ばれる税金を負担する能力に照らした場合、ふさわしくない課税処分とも思えますが、競馬ファンならずとも注目のこの裁判、成り行きを見守っていきたいと思います。
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オフィスにも遊び心を!
0000/00/00(火)
京都の美容室向け頭髪化粧品メーカーである「中野製薬株式会社」ではオフィスの椅子をバランスボールに変えるという奇抜な試みをしており、メディアに多数取り上げられているようです。詳しくはこちら

きっかけは社長がかねてから腰痛に苦しんでおり、通っていたフィットネスクラブでバランスボールを勧められ、使ってみたところ大変効果があったからだそう。

社長曰く、「社員は家族も同然。みんなが健康であってこそ、初めて最高の製品やサービスを届けられる」ということで自社のオフィスで取り入れてみたそうです。

記事によれば社員さんの評判は上々で、「姿勢がよくなった」「中性脂肪が減った」「体が引き締まった」などの意見があるそうですが、おそらく慣れるまでは転倒の可能性があったり、仕事に集中できないなどの問題もあったであろうことは言うまでもありません。

同社は「禁煙奨励金」の支給を行い、すでに全社員禁煙を実現していたり、「ノーエレベーターデー」を設けた結果、それ以外の日も自主的に全員がエレベーターを使わなくなったりと、会社の方針であるだけではなく、社員それぞれの意志による健康への取り組みがなされているように見受けられます。

本社だけでなく、支社、工場等含めて400個のバランスボールを導入したそうです。70cmクラスのものが一個約5千円程度として約200万円の投資になりますが、宣伝効果、社員の健康増進効果など含めても元は取れているように思います。
なにより、そんな遊び心のあるオフィスで仕事をしてみたいと思うのは私だけでしょうか?
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不況なのに高級志向?
0000/00/00(火)
2012年8月に明治が発売した1個200円を超えるプレミアムアイスクリーム「meiji THE PREMIUM Gran」(以下、グラン)が発売当初の販売計画を大きく上回り、一時販売休止に(11月12日に販売再開)。ファミリーマートが5月に発売したPB(プライベートブランド)の「ジェラート」(250円)も4カ月で約400万個を販売するなど、単価の高い「プレミアムアイス」が好調だ。(日経トレンディネットより)

不況・デフレの時代と言われていますが、ヒット商品は安売り商品やお得商品ばかりではないようです。ヒット商品に共通するのはアイスの成分にこだわり、それを明示することで消費者に分かりやすい価値を提示していることや、CMなどの広告媒体を使い、新たなアイスの楽しみ方を提案している点です。

ちなみに、日本アイスクリーム協会のデータではここ10年でアイスの販売金額は増え続けており、その要因としては商品単価が上がっていること、新たな購買層を開拓していることが大きいとのことです。

ヒット商品の一つである「パルム」を販売する森永乳業株式会社のマーケティング担当者は「リーマンショック後、消費者のお金の使い方が変わった。そこで『日常のちょっとした贅沢』を狙おうと決めた」と話しています。日常の消耗品などについては安売り商品が主流である一方、「たまには贅沢しようか」という人のニーズも確かにあるということです。

言うまでもありませんが売上=販売単価×販売量です。販売単価を限界まで下げて販売量でカバーするのか、商品に付加価値を付けて販売量を減らしてでも単価を上げるのか。どちらに照準を絞って戦略を立てるかは経営者様の経営方針に委ねられています。御社の戦略はどちらでしょうか?
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